日が短くなってきて、徐々に暑さもやわらぎつつある9月。
そろそろ秋の風情を感じる寄せ植えに模様替えしたいな~🍂
そんなあなたに、今回は
【アッシュデイジーがおすすめする秋の寄せ植えにピッタリの草花10選】
をご紹介します。
「秋の寄せ植えって、時期的に中途半端じゃない?」
「秋の風情を感じさせてくれる植物ってどんなの?」
「秋の寄せ植えって寒くなってきたらどうなるのかな?」
などなどのよくある疑問の回答も含め、解説していきます。
みなさまのお役に立てたらうれしいです♪
1.サルビア
サルビアの特徴
【サルビア】シソ科・宿根草
サルビアにはたくさんの種類がありますが、どれも背が高くなり、花穂が先端について存在感抜群。
花期は、品種によりますが、だいたい5月~11月。
中には初夏だけ咲くものもありますが、初夏から断続的に霜が降りるまで咲き続けるものも多いです。
ただやはり夏は暑すぎて、花は少なめ。
涼しくなってくると、夏に弱っていた株たちは元気を取り戻し、たくさん花を咲かせ始めます。
花色が濃く出て、花数も増え、サルビアは圧倒的に秋がキレイ!
実際、園芸店やホームセンターにサルビアの苗がたくさん並ぶのは秋です。
色は、ブルー系の品種が多く出回っていますが、オレンジや赤のものもあります。
今回おすすめするのは、このオレンジや赤のサルビアです♪
上の鮮やかな朱色の花の写真は、サルビア『ゴールデンデリシャス』。
別名『パイナップルセージ』。
朱色の花とライム色の明るい葉でスリムな草姿。
また、チェリーセージもアプリコットやクリーム色の品種があり、秋色の草花と合うのでおすすめです!
(左の写真)
サルビアの寄せ植え おすすめポイント
サルビアを寄せ植えにするなら、大きめの鉢にするとダイナミックな作品になりますよ。
オレンジやイエロー、レッド、ブラウンなどは、「秋」というキーワードにピッタリだと思うんですよね!
もし、そんな秋色のサルビアを見かけたら、ぜひ寄せ植えにお迎えしてみてください♪
秋色のリーフと合わせると、オータム感爆上がり!
オータム感はやはりオレンジ系が抜群↓
寄せ植え
寄せ植え
冬になると地上部が枯れるため、地際でカット✂
寄せ植えにしている場合は、地植えするか1鉢に単体で植えておくと翌年また楽しめます。
春になると地際の茎や根からたくさん新芽が出てきます!
2.アルテルナンテラ
アルテルナンテラの特徴
【ヒユ科・一年草/宿根草】
寄せ植えのリーフプランツとして、夏にも大活躍のアルテルナンテラですが
イエロー、オレンジ、レッド、ブラウンなどの秋色品種が多いので
実は秋を演出するにはぴったりなんです!
ちなみに、アルテルナンテラ、アキランサス、キャツラなど名称は違いますが
全部アルテルナンテラです。
アルテルナンテラの寄せ植え おすすめポイント
秋の草花との相性が抜群です!
秋色のアルテルナンテラには、オレンジやイエローのお花を合わせるといいですよ。
またピンク系のアルテルナンテラには、ハロウィンを意識した
黒っぽい葉っぱのトウガラシとかいいですね!
一口にアルテルナンテラと言っても、伸び方は品種によって異なります。
匍匐性のキャツラは、せり出すように伸びるので鉢フチ手前に植えるとステキです。
上に伸びるタイプのアルテルナンテラ(レッドフラッシュなど)は背が高くなるので
寄せ植えの後方や真ん中に入れてなじませるとステキですよ!
秋を象徴するグラス系なんかとも相性抜群です♬
アルテルナンテラや”キャツラ”は入ってるだけでもう「秋」↓
黒葉トウガラシの寄せ植え
寄せ植え
カルーナの寄せ植え
寒さには弱いので、基本的に一年草扱い。
霜が降りるくらい寒くなると枯れます。
アルテルナンテラ『ポリゴノイデス』など、品種によっては根だけで冬越しし、翌年芽吹きます。その場合は地際でカット✂して春を待ちましょう!
3.観賞用トウガラシ
観賞用トウガラシの特徴
【ナス科・一年草】
夏のお花売り場でも見かける観賞用トウガラシ。
園芸用に作られた観賞用のトウガラシで、食べられません。
黄色やオレンジ、赤などのポップな色合いものが一般的。
でも、最近ではブラックに近いパープル、くすんだイエロー、オレンジなど
ちょっとシックなものも増えてきました。
黒い葉にオレンジ色がクリームがかった実がオシャレな
『ハロウィントウガラシ』という品種もありますよ。
実の色は、緑→黄色→橙→赤と変化していくものや
緑→紫→赤と変化していくものがあります。
葉の色はグリーンや黒があります。
グリーンに白の斑入りもあります。
形は、まん丸、ちょっと楕円形、涙型などいろいろあって楽しい♪
生育は、横に張りつつ、上に伸びていく性質です。
寒くなるまで断続的に実がなります。
観賞用トウガラシの寄せ植え おすすめポイント
夏に寄せ植えするときのトウガラシは、カラフルでポップな感じがいいですよね。
もちろん秋にカラフルな実の寄せ植えもいいのですが・・・
10月末のハロウィンを意識して植えるのもいいですね!
ハロウィンを意識したトウガラシだと、オレンジ&パープルがステキ!
ハロウィンには、ダークな感じにパープル、オレンジという組み合わせがピッタリです。
ケイトウやジニアのオレンジなど、秋に出回るお花と組み合わせることができますよ。
かぼちゃそっくりのソラナムやカボチャの形の鉢、ハロウィンピックなどで
ハロウィンを盛り上げましょ!
寄せ植え
寒さには弱いので、一年草として楽しみましょう。
気温が下がってくると花から実になりにくくなります。
霜が降りるくらい寒くなると枯れます。
4.マリーゴールド
マリーゴールドの特徴
【キク科・一年草】
マリーゴールドは「夏の花」という印象が強いと思いますが
実はマリーゴールドは秋の方が断然元気です。
少し気温が下がり始める頃の方が花がたくさん咲きますし、葉っぱも元気。
マリーゴールドの花色はオレンジ・イエロー・レッドと秋色ラインナップで秋にピッタリ。
霜が降りる頃まで元気に咲き続けます。
マリーゴールドの寄せ植え おすすめポイント
マリーゴールドは花壇の花というイメージが一般的ですが、寄せ植えにしてもステキ。
特に秋は、ハロウィンを意識したマリーゴールドの寄せ植えなんていかがでしょう?
花が八重咲きなので、ちょっと豪華な雰囲気のハロウィン寄せ植えができちゃいます。
寄せ植え
寄せ植え
かなり寒さには強いので、11月終わりくらいまで楽しめますが
霜が降りるくらい寒くなると枯れます。
一年草として楽しみましょう。
5.ケイトウ
ケイトウの特徴
【ヒユ科・一年草】
ケイトウも「夏の花」の印象ですが、秋もキレイ!
鶏のとさかのようなケイトウ(鶏頭)は寄せ植えにはあまり使われません。
下記の2種類が寄せ植えでよく使われます。
■羽毛ゲイトウ(写真左)
・炎のような形でふさふさとしている
・縦横全体にボリュームアップするものが多い
■ノゲイトウ(写真右)
・花が小さめで細長い
・上に長く伸びる性質のものが多い
これらのケイトウはふさふさとした円錐形のような花が優しい印象です。
色はイエローやオレンジ、濃い真っ赤なものもあります。
『火まつり』という品種名の真っ赤なケイトウは、葉っぱも黒っぽくてカッコいいですよ!
ケイトウの寄せ植え おすすめポイント
ケイトウの個性的な花の形から、寄せ植えにすると存在感があります。
私にとっては創作意欲が掻き立てられるユニークな存在です。
合わせる鉢・植物によっては優しい風情にもなるし、かっこよくもなります。
花の大きな羽毛ゲイトウを寄せ植えに入れるなら「主役」がいいですね。
圧倒的な存在感があります。
アルテルナンテラの寄せ植え
アルテルナンテラの寄せ植え
寒さには弱いので、一年草として楽しみましょう。
寒さには強いので、11月終わりくらいまで楽しめますが
霜が降りるくらい寒くなると枯れます。
6.コスモス
コスモスの特徴
【キク科・一年草/多年草】
コスモスは、漢字で「秋桜」と書くくらい日本の秋の風物詩ともなっている花ですね。
「秋の花」といえば、真っ先にコスモスを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
上の写真のコスモスやキバナコスモスは、春まきの一年草。
秋遅くまで次々と花を咲かせます。
チョコレートコスモスは、球根や挿し木した苗がお店で売られています。
チョコレートの香りがほんのりする花で人気です。
多年草ですが、耐寒性・耐暑性が若干弱く、冬越し・夏越しが難しい!
場所が合えば、毎年楽しめます。
コスモスの寄せ植え おすすめポイント
秋の風情を演出するのにピッタリのコスモスの寄せ植え。
ピンクの濃淡のオーソドックスなコスモスももちろんステキですが
キバナコスモスとグラスの組み合わせも秋らしい色合いでおすすめです。
シックで大人っぽい雰囲気の寄せ植えなら、チョコレートコスモスがピッタリ。
黒っぽいシルエットがかっこいいのでシャビーテイストもあり!
上に伸びるので、大きな鉢に無造作風に入れると秋の風情を演出できます。
ここまで紹介してきたケイトウやアルテルナンテラとの合わせ技もOKです♪
パープルファウンテングラスの
寄せ植え
ケイトウの寄せ植え
アルテルナンテラの寄せ植え
ピンクや白のコスモスやキバナコスモスは、一年草なので、秋の間お花を楽しみます。
チョコレートコスモスは、多年草ですので、冬越しにチャレンジしてみるといいかもしれません。冬越しは案外いけますが、夏越しがかなり難しい!私はいつも夏越しで失敗します。
思い切って一年草として楽しんでもいいかも。
7.ペニセタム
ペニセタムの特徴
【イネ科・一年草/多年草】
秋の風情を演出するのに欠かせない、いわゆる「オーナメンタルグラス」の植物。
北米産のミューレンベルギアと違い、ペニセタムはそもそも熱帯が自生地なので、寒さには弱いです。
冬に枯れてしまう品種と、地上部だけ枯れて根っこで冬を越せる品種があります。
草丈は、30センチ程度の小型のものから、150センチ程度まで伸びる大型のものまであります。
ミューレンベルギアは今回取り上げてませんが
こちらも秋の風情を演出してくれるオーナメンタルグラスとしておすすめです。
ペニセタムの寄せ植え おすすめポイント
ペニセタムは穂があってもなくても、秋の風情をしっかり出してくれます。
大型品種は、ダイナミックにのびのびと!
背が高いので背面に入れるとかっこいいです。
小型品種は全体の高さを抑えめにしてコンパクトに仕上げるといいですね。
あるいは、大きな作品の足元に配置するのも一つの方法です。
暑さに強いので、夏の間から植えておいてもOK!
寄せ植え
寄せ植え
一年草・多年草品種とも、冬には地上部が枯れます。
一年草品種は、そのまま全枯れ。
多年草品種は、枯れた地上部を地際でカット✂
春にまた芽吹いてきます。
8.キキョウ
キキョウの特徴
【キキョウ科・球根(塊根)多年草】
バルーンフラワーの異名を持つキキョウ。
つぼみが紙風船みたいでとってもかわいいのです。
花が咲くと星形☆これまたかわいすぎ。
なのですが、草姿はキュートではなくて、楚々とした風情を感じます。
花期が長いので初夏から咲きますが、秋の七草にも数えられる秋の花です。
強い日差しで葉焼けするので、秋の方がキレイ♡
園芸店で良く見かけるのは、低く仕立てているキキョウ。
定番のブルーに、ホワイトや淡いピンクもあります。
塊根なので植えっぱなしで毎年咲きます。
*「塊根」=澱粉(でんぷん)などの養分をたくわえていて、かたまりのようになった根。
キキョウの寄せ植え おすすめポイント
星形でキュートかと思いきや、草姿は楚々とした風情を感じます。
葉の形や花の付き方がそう感じさせるのでしょう。
なので、寄せ植えは、ブリブリに可愛くするのではなくて、ちょっと空間を持たせた
すっきりとしたフォルムがピッタリです。
フィットニアの寄せ植え
お店でよく見かける園芸品種のキキョウは、開花期が初夏から10月ごろまで。
球根(塊根)植物なので、地植えならほったらかしで毎年咲きます。
鉢植えで管理するなら、根づまりするので定期的に植替えを。
9.コムラサキシキブ
コムラサキシキブの特徴
【シソ科・落葉低木】
紫色の実をまばらに付ける自生種のムラサキシキブとは別種で
園芸店でよく見かけるのは園芸品種「小紫」です。
枝にたくさん紫色の実を付けます。
落葉低木で樹高1メートルほど。
お店では寄せ植え用に小さなポットで売られているので、秋の和の寄せ植えにピッタリです。
葉が落ちる前に淡い黄色に紅葉する姿も風情があってステキです。
コムラサキシキブの寄せ植え おすすめポイント
コムラサキシキブは、園芸店で小さなサイズで売られています。
なので、寄せ植えにピッタリ!
コムラサキシキブは、細長い葉としなる枝ぶりから、しっとりとした和の風情がとても似合います。
純和風でなくても、少し洋風の風情を取り込んだ和モダン風もいいですね。
派手で豪華な花をたくさん入れるより、花が少なめで楚々とした風情の花が合います。
コムラサキシキブの実は、夏頃にでき始め、10~11月頃紫色に色づきます。
落葉低木なので、冬にはすっかり葉を落として枝だけになります。
寄せ植えを楽しんだ後は、地植えすることもできます。
樹高は、枝垂れて1メートルほどでコンパクトです。
10.ハシカンボク
ハシカンボクの特徴
【ノボタン科・常緑低木】
鹿児島・沖縄が原産の日本の植物です。
楚々とした風情で繊細なイメージですが、性質は強健。
湿り気のある環境を好みます。
強い日差しで葉焼けしますが、あまり日が当たらないと花付きが悪くなるので
半日陰程度の場所が適所かと思います。
亜熱帯原産なので、少し寒さには弱いですが
霜に当たって枯れているように見えても、また春に芽吹いてきます。
樹高は、1メートル未満。コンパクトです。
ハシカンボクの寄せ植え おすすめポイント
ハシカンボクは育つ環境に合った、しっとりとした風情を持つ花です。
寄せ植えにするなら、やはり和風が落ち着くかなと思います。
ハシカンボクは亜熱帯原産なので、冬の寒さに若干弱いです。
関東以西の温暖な地域では冬越し可能ですが
心配な場合は、不織布などで霜よけするといいですね。
もし地上部が枯れても、春にまた芽吹いてきます。
まとめ
秋の寄せ植えにおすすめの草花10選、いかがでしたか?
実はまだまだあるんですが、今回は涙をのんで!こちらの10種類に絞らせていただきました。
ここのところ、暑い時期が長くなって、秋が短い傾向にありますが
植物で秋を感じたい!というみなさんにぜひお迎えしていただきたいものを厳選しました。
11月中旬~12月中旬くらいに、パンジー/ビオラなどの冬の寄せ植えに転換していくと良いのですが
夏の暑さと乾燥、蒸れなどですっかりショボショボになってしまった寄せ植えたちを
元気な秋の寄せ植えに変えて、お庭やバルコニーを一新すると
キレイな状態の寄せ植えで気持ちが落ち着きますし、季節感が感じられるし、いいですよね!
今回の記事を参考にして、秋の寄せ植えを楽しんでいただけたらとってもうれしいです。
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